2008年09月22日

プレゼンテーションの方法と心理学的な印象づけ [構成その4]

プレゼンテーションが終わった後、聴衆が記憶している内容は時間の経過とともに失われます。
ビジネス・シーンの場合、時間が経ってもどれだけ覚えておいてもらえるかが、大切になります。

プレゼンを終了しても内容をしっかり覚えておいてもらうには、いろいろなコツや方法が必要になってきます。
スライドを見やすく作ったり、話の途中で体験談を入れるプレゼンテーションの方法もたしかに有効です。

ところで心理学の世界では、時間と記憶の関係を忘却曲線として説明しています。
忘却曲線とは、記憶は時間の経過とともに失われることを示しています。

言葉と図をそれぞれ使った方法では、プレゼンテーションが心理にどのように残るのか見ていきましょう。

言葉だけの説明の場合、終了直後は50%弱しか印象に残っていません。
プレゼン終了から2時間後には、5%強程度しか残りません。

図だけの説明の方法では、終了直後は60%弱覚えておいてもらえます。
2時間後には、15%強程度が残ります。

言葉と図を用いた場合、プレゼン終了直後にはなんと90%程度の印象が残っています。
2時間経過しても、60%強が残ります。
言葉だけに比べ約12倍、図だけに比べ約4倍も、プレゼンテーションの内容が印象に残る度合いが違ってきます。

プレゼンで相手に印象を残したいなら、心理学的に言葉と図を上手に構成するコツが重要になってきます。


※参考文献
1)「産業教育機器システム便覧」,日科技連出版社


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2008年09月14日

プレゼンテーションの時間の長さと集中力の関係 [構成その3]

プレゼンテーションをする際、時間を気にしていますか?
発表者でも聴衆でも、気になることです。

どんなにすばらしい内容のプレゼンであっても、時間が長くなると聞く方としては心理的に辛くなってきます。
これが単調な内容であれば、拷問以外の何ものでもありません。
プレゼン終了後に質問を受け付けますといっても、放心状態の聴衆から質問を期待する方が間違っています。

この対策のコツとして、基本的にプレゼンで聴衆が心理的に聞き疲れない時間で終える必要があります。
一般的なプレゼンテーションの時間は、15〜20分が多いと言われています。

伝統的なプレゼンのコツとして20分前後が多いのですが、実は心理学的に合理的な目安でもあります。
心理学の世界では、聞き始めから30分程度で集中力が切れ、45分には注意力が戻ると言われています。
つまり45分間で見ると、集中力低下のピークは30分になります。
最大でも30分程度に時間を設定しておけば、聴衆にしっかり聞いてもらえることが心理的に期待できます。
このコツに少しでも注目してもらえるように、プレゼンを工夫しておけばさらに効果的です。

ところで、30分で集中する力が心理的に散逸になると言うのは、誰もが経験しています。
みなさんが学生時代のころを思い出してください。
学校では楽しい授業やいやな授業など、さまざま揃っています。
どんなに楽しい授業でも、とくに昼食後最初の授業では30分もすると集中力が切れてウトウト・・・というのは私だけではないと思います。
お腹の具合がなくても、だいたい30分もするとウトウトしていたように思います。

どうしても30分以上プレゼンテーションをする必要のある場合、30分を目安に休憩を取るか上手い話題を振って聴衆の意識を取り戻す工夫をしましょう。
posted by REN at 12:00| プレゼンの心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月06日

聴衆を退屈させないプレゼンテーションの基本 [話し方その6]

プレゼンテーションでは、聴衆を退屈させてはいけません。
大半の退屈な発表や会議では、発表者による一方的な情報発信になっていることが多いです。

聴衆に印象が残すためには、話しはじめに相手の興味を引くことが大切です。
身近なことであれば、今日の天気のことやニュースや有名人の気になる話題などでも構いません。
また、その内容がこれから行うプレゼンにあっていれば文句なしです。

プレゼンの最中にも、出来事や体験談をしっかり盛り込みましょう。
学生は、卒業論文などの発表が多いです。
苦労した点、工夫した点やその過程での体験談などを盛り込みます。
こうすることで聴衆の興味も惹けますし、プレゼンのアピールにもなります。
また、論文内容のどこがポイントだったかも教授などに注目されやすくなります。

社会人であれば、企画、商品や会社のプレゼンが中心になります。
企画であれば、先の学生の方法も使えます。
商品や会社の場合、やはり実際の体験談を盛り込むといいです。
発表者自身が感じている魅力などもアピールできると、なおいいです。

退屈しないで印象に残すためには、テレビ番組の司会者が非常によい手本・参考になります。
だからと言って、無理に人気司会者の物まねをするわけではありません。
注目してもらいたいのは、興味を惹く話題をどのタイミングで盛り込んでいるのかです。

また、教養系番組もプレゼンを考える上でよい参考になります。
NHKで放送されていたプロジェクトXも、内容構成はよい参考になります。
例えば過去の出来事を映像で流した後に、ご本人に当時の苦労話を聞く・・・というのが、中心の構成になっています。
過去の出来事の映像だけだったら、その映像の印象はほとんど残らないでしょう。
しかし、過去の出来事の映像を見た後、当時の苦労話を聞くと印象の残り方は違ってきます。

このように、内容説明+αがあると聴衆は退屈しません。
なにより、聴衆の印象に鮮明に残りやすくなります。
とくに印象を残したい部分は、こういった手法で強調するといいでしょう。

本番でいきなり、プロのようにここまではできる人は少ないです。
こういったちょっとした話題も、本番までにしっかりと仕込んでおきます。
これで印象的なプレゼンテーションが誰でもできますし、心にも余裕が生まれてきます。
posted by REN at 14:00| プレゼンテーションのコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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