2012年10月30日

プレゼンテーションでの身なりと説得力の関係[話し方その15]

プレゼンテーションの説得力は、プレゼンの構成や聴衆分析がポイントとされています。
また、プレゼンターの話す様子もたいせつです。

ただ、忘れてはいけないのが、プレゼンターはつねに聴衆に見られているということです。
アメリカの心理学者メラビアンの調査によると、人の印象の約6割が表情、話し方が3割で決まるというものでした。
すなわち、見た目の9割がポイントになっているのです。
これはプレゼンをする人にも言えます。

さらに人間は着ているものの権威に弱い事実があります。
たとえば警察官が着ているものが、制服か私服かによっても相手の対応は変わります。
また制服に権威があれば、着ている本人の自尊心も向上し、周囲にもそれは感じられます。
プレゼンテーションをしている人が、スーツを着こなすことも同じことが言えます。

またスーツを着るときには、男性ならネクタイもします。
アメリカの心理学者が、ネクタイをつけているときの依頼に対する承諾率を調べた実験があります。
これによると、ネクタイとしている場合の承諾率は7〜9割がOK、していないときは3〜4割がOKであったことがわかっています。

女性の場合も同様です。
心理学者のミルズは、化粧をして身なりも整えているときと整えていないときで、男性を説得できるかの実験をしています。
そこでは、きちんとした格好のときの方が男性を説得しやすかったことがわかっています。

このように身なりをきちんと整えることも、じつはプレゼンテーションの説得力に大きく関わってくるということです。


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2011年07月14日

プレゼンテーションであがらない方法その5 [話し方その13]

プレゼンテーションでの失敗というのは、いろいろあります。

最初の方で緊張しすぎたり、とんでもない勘違いで違うことを話してしまったりして、最後までずるずる失敗を引きずったままで、最悪のプレゼンになったことはありませんか?

実は出だしの失敗は、聴衆の評価にあまり左右されません。

むしろ聴衆の評価に影響するのは、終わりの方なのです。

心理学的には「親近効果」と呼ばれるものです。

人は、最後に見聞きしたものが一番印象に残ります。

あなたも先生や先輩のプレゼンを見て、印象に残っていることが多いのは最後の方ではありませんか?

このように初っ端からミスしても、締めくくりさえしっかりすれば聴衆の評価にそれほど影響しません。

もちろん、致命的なミスは除きますよ・・・。


それと最初のころの些細な失敗で、少しクスクスと笑われる・・・なんてこともあります。

これは逆にチャンスの場合があります。

人は不完全なものに興味を持ちます。

これを心理学では「ツァイガルニック効果」と言います。

本番最初に緊張で舌がもつれ面白いことを言って(またはやって)笑われる・・・なんてことがあれば、緊張している聴衆はリラックスする人が大半です。

こんな時は逆に「みんな自分の話しに注目してくれたぞ!」とツカミはOKなくらいの気持ちで臨みましょう。

ただし、ウケ狙いでわざとやるといろんな意味で再起不能になる可能性があるので、意図的にしないように・・・。


とは言っても、気持ちを切り替えられず結局挽回できなかった・・・と言って、その後のプレゼンテーションにまで引きずって再失敗する人もいます。

そういった傾向のある人は、次の機会に成功したら自分にご褒美を与えよう!となにか決めておきましょう。

心理学で「心理的報酬」と言われるものです。

ふだん飲まないような少し高いコーヒーや紅茶を飲むとか、自分が前からほしかった服やアクセサリーを買うとか、次の休みは寝ダメをするとかでもいいです。

まるで走るのを嫌がる馬の目の前にニンジンをぶら下げて走らせるような感じです。

しかし、意外と効果が期待できますよ。

これは仕事や勉強にも応用できる方法です。
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2011年02月09日

プレゼンテーションであがらない方法その4 [話し方その12]

プレゼンテーションであがり症になるのを手軽に防ぐ方法には、ふだん先輩や先生からこうしなさいと言われているものの中にもあります。

たとえば本番には正装が基本ですよね。

男性でも女性でも、一般的にはスーツが基本です。

こういった身につけている服やアクセサリーなどを、きちんとしたものを着るだけで身が引き締まります。

これを『ドレス効果』と呼びます。

女性であればメイクをしていない時、人前に出るのは勇気がいるものです。

メイクをしているだけで自信がつく、これを『メイク効果』と呼びます。

このように自分の体とそれを包む境界を立派なものにしておくと、人は安心感を持ちます。

戦うにしても、立派な甲冑を着ていれば自信が湧くのと同じです。


プレゼンテーションを見ていると、自信のない人は動作が鈍くなっている人が多くありませんか?

これは自分が聴衆にだめなプレゼンターだと思われていると錯覚し、自信喪失から緊張していることがほとんどです。

準備不足でなければ大概は本人の思い込みなのですが、これを簡単に払拭し落ち着きを少しでも取り戻す方法があります。

ウィスコンシン大学のトッド・ジャクソン博士は、行動をテキパキとさせるだけで人は楽観的になれると言っています。

つまり本番で緊張してしまったなら、とりあえず動作をキビキビとさせてみるということです。

ほかにも背筋を伸ばす、声を少しだけ大きく出してみる、手などを大きく動かすなども同様の効果が期待できます。

いざという時の応急処置ですが、少しでも自然に緊張感を和らげる方法です。

もちろん、自分だけの落ち着く方法というのもあれば、いざという時に使えるようにしておきたいものですよね。
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2010年05月03日

心理学的にプレゼンテーションであがり症を抑えるコツその3 [話し方その11]

プレゼンテーションのように人前に立つと、どうしても不安になってしかたがない!なんてことないですか?

座禅なんかで心を鍛えられればいいけど、なんだかそれもなぁ・・・なんて言う人も。

今回は、こんなことで対人不安を解消できるの!?という方法をお伝えします。


プレゼンでの対人不安を払拭するには、軽い運動などでもよいので普段から体を鍛えるのが効果的です。

「いきなり根性論ですか!?」と思った人も多いでしょう。

しかし、これには科学的心理学的根拠があります。

テキサス州ベイラー大学のボーデン博士の行った実験で、ジョギングなどの運動を生徒たちにさせたところ、開始から8週間後には対人不安が減少し始め、16週間後には2割も減少しました。

またYMCAメトロポリタン・アトランティックのアネッシーの実験では、勉強だけの子と運動をさせた子とでは、運動をさせた子の方が自信を伸ばしました。

「健全な精神は健全な肉体に宿る」・・・なんていうのをよく聞きますが、あながち間違いではなかったということですね。

ウォーキングやサイクリングなどの手軽な運動からジムトレーニングまで、自分の体調や好みに合わせて運動をすれば長続きもしやすいでしょう。

さらにテニスのように対戦が出来るスポーツであれば、勝つことで自分自身への自信を向上させることができます。

このように自分と他人とを相対評価することでも、心理学的に効果が期待できます。

プレゼンの対策だけでなく、心身ともにスポーツはいいので運動するように心がけたいものですね。
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2010年02月11日

プレゼンテーションであがり症を抑えるコツその2 [話し方その10]

プレゼンテーションであがらなくしたい人は、かなり多いのが実情です。

初心者の方は、とくに深刻に悩んでいる人もいます。

あがり症になりやすい人のマインドは、そのときの状態としてネガティブ思考であることが多いです。

失敗したらどうしよう、こんな質問を受けたらどうしよう、怖い人がいたらどうしよう・・・etc。

そこで今回は自分に暗示をかけて、プレゼンテーション本番でもあがりにくくするポジティブ思考のマインドを伝えます。


あなたは、こんな思い込みによる失敗はないでしょうか。

例えば買い物をしていて、レジを打ってもらっている時に家へお財布を忘れて来たのに気がついた・・・なんて人は、結構いるのでは?

・・・私も過去2度ほどやってしまい、顔から火が吹き出るようでした。

このように脳は「財布がある」と思い込んでいる(または信じている)と、お金もないのにあるときと同じように行動をしてしまいます。


これと逆に、成功している場面を具体的に妄想することで、あがり症を少しでも抑えることが可能です。

これは一流のアスリートでも行っている方法です。

やり方はかんたん。

プレゼンテーションのリハーサルを早めに済ませて、少し時間に余裕を持たせます。

本番までの間、堂々と説得力のあるプレゼンテーションをして、聴衆から感嘆の声が上がっている、または拍手喝采の様子を詳細にイメージするだけです。

これだけであがり症を抑える効果が期待できます。

フランスのスポーツ研究所のM・ブロジーンの実験で、ゴルフの素人でもイメージトレーニングをしたら実際の練習と同じ効果が得られたことでも実証されています。

ポイントは「具体的」「詳細」にイメージすることが大事です。

またイメージトレーニングの時間は短時間でもよく、イメージする回数は6回繰り返すだけでも効果を期待できます。

余談ですが、スポーツは当然として怖い上司との会話、接客などの対人業務、好きな異性に声をかけるなどにも、あがり症対策のひとつとして活かせますよ。
posted by REN at 22:25| プレゼンの心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月22日

プレゼンテーションの方法と心理学的な印象づけ [構成その4]

プレゼンテーションが終わった後、聴衆が記憶している内容は時間の経過とともに失われます。
ビジネス・シーンの場合、時間が経ってもどれだけ覚えておいてもらえるかが、大切になります。

プレゼンを終了しても内容をしっかり覚えておいてもらうには、いろいろなコツや方法が必要になってきます。
スライドを見やすく作ったり、話の途中で体験談を入れるプレゼンテーションの方法もたしかに有効です。

ところで心理学の世界では、時間と記憶の関係を忘却曲線として説明しています。
忘却曲線とは、記憶は時間の経過とともに失われることを示しています。

言葉と図をそれぞれ使った方法では、プレゼンテーションが心理にどのように残るのか見ていきましょう。

言葉だけの説明の場合、終了直後は50%弱しか印象に残っていません。
プレゼン終了から2時間後には、5%強程度しか残りません。

図だけの説明の方法では、終了直後は60%弱覚えておいてもらえます。
2時間後には、15%強程度が残ります。

言葉と図を用いた場合、プレゼン終了直後にはなんと90%程度の印象が残っています。
2時間経過しても、60%強が残ります。
言葉だけに比べ約12倍、図だけに比べ約4倍も、プレゼンテーションの内容が印象に残る度合いが違ってきます。

プレゼンで相手に印象を残したいなら、心理学的に言葉と図を上手に構成するコツが重要になってきます。


※参考文献
1)「産業教育機器システム便覧」,日科技連出版社
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2008年09月14日

プレゼンテーションの時間の長さと集中力の関係 [構成その3]

プレゼンテーションをする際、時間を気にしていますか?
発表者でも聴衆でも、気になることです。

どんなにすばらしい内容のプレゼンであっても、時間が長くなると聞く方としては心理的に辛くなってきます。
これが単調な内容であれば、拷問以外の何ものでもありません。
プレゼン終了後に質問を受け付けますといっても、放心状態の聴衆から質問を期待する方が間違っています。

この対策のコツとして、基本的にプレゼンで聴衆が心理的に聞き疲れない時間で終える必要があります。
一般的なプレゼンテーションの時間は、15〜20分が多いと言われています。

伝統的なプレゼンのコツとして20分前後が多いのですが、実は心理学的に合理的な目安でもあります。
心理学の世界では、聞き始めから30分程度で集中力が切れ、45分には注意力が戻ると言われています。
つまり45分間で見ると、集中力低下のピークは30分になります。
最大でも30分程度に時間を設定しておけば、聴衆にしっかり聞いてもらえることが心理的に期待できます。
このコツに少しでも注目してもらえるように、プレゼンを工夫しておけばさらに効果的です。

ところで、30分で集中する力が心理的に散逸になると言うのは、誰もが経験しています。
みなさんが学生時代のころを思い出してください。
学校では楽しい授業やいやな授業など、さまざま揃っています。
どんなに楽しい授業でも、とくに昼食後最初の授業では30分もすると集中力が切れてウトウト・・・というのは私だけではないと思います。
お腹の具合がなくても、だいたい30分もするとウトウトしていたように思います。

どうしても30分以上プレゼンテーションをする必要のある場合、30分を目安に休憩を取るか上手い話題を振って聴衆の意識を取り戻す工夫をしましょう。
posted by REN at 12:00| プレゼンの心理学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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